明世先生 保育の心

本園の教育理念は「童心拝育」です。保育目標は、創造性と調和性 Creation and Harmony です。お子さんには わかり易く「げんき なかよし」と申しております。

教育とは Education 引き出すという意味でして、お子さんのもって生れた純乎として純なる心を引き出す役目が我々保育者だと考えます。

幼稚園は、家庭から集団生活への第一歩の場です。幼稚園での遊びの中で、遊びを通して身につけ学びます。つまり、幼稚園は集団活動のルールを学ぶ大切な機関なのです。入園後3週間もすると生活習慣が身についてきていることを、感じることができます。そのころでしたでしょうか、少しおくれて部屋に入る前、水を飲んでいたお子さんが、飲み終わったあと蛇口を下向きにし、ならんでいる隣の蛇口の口が下向きになっているかをたしかめている姿をみました。誰に言われるでもなく自ら行っているすばらしい場面に出会ったと心にとめました。

この幼児期に正しい社会性を身に着けられることは、子どもの人生のおおきな糧となります。逆にこの時期に学べることを学ばずに、学ばなくていいことを学んでしまうと大変なことになりかねません。最近の悲惨な事件を耳にするたび、胸が痛み、教育というものを考えさせられます。

OECDは2012年に幼児教育について、「質を考慮せずにサービスの利用を拡大しても、こどもに良い成果はもたらされず、社会の長期的な生産性が向上することもない」「質の低い幼児教育はこどもの発達に好影響をもたらすどころか長期的な悪影響を及ぼしかねない」と報告しています。

すべてのこどもたちに、質の良い、正しい幼児教育を学ばせたいものです。

わたくしども幼稚園の『保育の心』は、謙虚な心をもって、更にお子さんのよさを見出し、育てることです。常に謙虚さを忘れず、今日もこどもたちとげんきなかよしで遊んでおります。

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