幼児期の終わりまでに…

子育てに関わるおとうさま、おかあさまは、お子様の遠い遠い未来を考えた事がありますか?愛嬌が良いから、将来はアイドルかな、とか、頭の回転が速いから科学者かもしれないな、などと考えて、にこにこしてしまったことが一度くらいあるかもしれません。

では、近い近い未来の話し。幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を考えてみた事はありますか?

 2017年3月31日に、新しい「幼稚園教育要領」「幼保連携型認定こども園教育・保育要 領」「保育所保育指針」が同時に告示されました。

 これは、幼児教育を行う施設として、横のつながりの強化を示しています。また、同日、小学校学習指導要領も告示され、学校間の接続という縦のつながりも強化されました。幼児教育の充実とその成果を小学校教育に確実につなげるということが、はっきりと要領等に記載されました。

 この、つながりのキーワードとなるのが、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」です。こどもの育ちの方向性が10項目にまとめられています。この10の姿とは、5歳児修了時の評価となるものですが、 3歳、4歳の育ちを保障することが、当然、含まれます。そして、小学校では、この10の姿が発揮できるような工夫をすることが求められています。

つまり、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、「到達目標」ではなく、「方向目標」なのです。

“お知らせ”ではこの10の姿を具体的にお話ししていきたいと考えております。こどもの成長におおきくかかわることですので、幼稚園・保育所・こども園を選ぶ際に、そして園生活の参考にしていただければと存じます。